この度、筑波大学附属坂戸高等学校の新入生コミュニケーションキャンプをマーヴェラスラボにて担当させていただきました。
今回のインタビューでは筑波大学附属坂戸高等学校・副校長の深澤先生にご依頼いただいた経緯と研修後の感想をお聞きしました。
アクティブラーニングラボの研修を選んでいただいた決め手は何ですか?
当校のコミュニケーションキャンプの意図をよく理解してくださっており、ご提供いただいたプログラムと当校の求めていることがしっかりとリンクされていて、これならコミュニケーションキャンプの活動を概念化でき、生徒たちの実生活に効果的かと思えたことが決め手となりました。
実施前に抱えていた悩み・課題は何ですか?
当校では、新入生のコミュニケーションキャンプを17年継続してきました。
当初からPA(プロジェクトアドベンチャー)の要素を取り入れた活動を行いたいと考えていたのですが、施設やインストラクター確保が課題でした。
また「生徒同士の学びあいの姿勢」を入学時から生徒に身に着けさせられないか、と考えていました。
「新しく知り合った新入生の仲間と友情を培う」という目的を維持しながら、当校の総合学科における学習姿勢を学ぶことができる体験型の活動を探していました。
プログラムを実際に受けてみて、どのように感じられましたか?
コミキャンのしおりをよく読んでくださっており、プログラムとしおりがリンクされていて、良く考えてくださっていると感じました。体験⇒しおりの振り返りまで一貫性があったのが非常に良かったです。
活動そのものは、内面的な問題を抱えている生徒もいたので正直心配していた部分もありますが、学年全員が課題突破を達成したことは生徒に「挑戦しよう!」「信頼できる」という思いが生じた証と思え、何より嬉しかったです。
まだ高校生になったばかりの子たちなので、情報量が多いと思考がまとまらないと思います。そのためには必ず「立ち戻る軸」のようなものが必要だと思うのですが、これまではなかなかそこまで出来ていませんでした。
今回、メインファシリテーターの加藤さんは生徒をよく見ながら状況把握をしてくださり、場面に応じて言葉遣いを選んだり生徒が思考するための「間」を与えたりしてくれました。
この導きにより、体験を通して生徒の思考の訓練ができたことが大きかったように思います。
2泊3日のコミュニケーションキャンプを通して、クラスを超えた友人関係、多くの人とコミュニケーションを取る大切さを理解できたと思います。
プログラムを受けた後の生徒の変化は、どのような変化がありましたか?学校生活でどう活かせそうですか?
コミュニケーションキャンプ後、振り返りで使用してくださったオリジナルの『夢を叶えるかきくけこ』の重要性を述べる生徒が多く、学校生活に戻っても、体育祭の練習や様々な授業のグループワークで大いに役立っています。
実際に、今年の体育祭の大縄跳びでは1年生がほとんど上位になりました。練習の段階からコミュニケーションキャンプで学んだことを活かし、生徒自らが「自分達で考え、どのように跳んだら良いか?」戦略を立てていました。
また、授業担当者からも、「学習が苦手な生徒に対して周りも「がんばろうよ!」とサポートする雰囲気がある」と聞いています。
このように、コミュニケーションキャンプで学んだことが学校生活で良い影響を与えていると思われることがあちこちから聞こえるので、共通認識を元に今後の学校生活により活かされる事と期待しています。
また来年も是非お願いしたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。